
「1歳なのに、ママって言わない…。でもパパは言う」って、胸がぎゅっとなりますよね。
周りの子が「ママ〜」と呼ぶのを見たり、動画で“初めてのママ”を見たりすると、なおさら気になりますよね。
しかも家では、いちばんお世話をしているのがママさんだったりします。
それなのに「パパ」だけ先に出ると、私のこと、わかってないのかなって思ってしまうこともあるかもしれませんね。
大丈夫です。
1歳で「ママと言わない パパ は言う」は、発達の中でよく起こる現象なんですね。
この記事では、なぜそうなるのか、どこまで様子見でよいのか、そして今日からできる関わり方を、2児の母としての経験も交えながら、具体的に整理します。
「ママと言わない パパ は言う 1 歳」は珍しくないです
結論から言うと、1歳で「ママ」より先に「パパ」が出ることは十分よくあるパターンです。
ママさんへの愛着が弱いから、という話ではありません。
参考リサーチでも触れられている通り、赤ちゃんが最初に出しやすいのは唇を閉じて出せる音で、マ行・パ行・バ行が中心になりやすいです。
その中でも「パパ」は、唇をくっつけて離す動きで発音しやすく、最初の“ことばっぽい音”として出やすいと言われています。
筆者の経験でも、1歳児クラスで「パパ」だけがはっきり出て、ママさんがしょんぼりされる場面は何度もありました。
でもその後、語彙が増えるタイミングで「ママ」が出て、最終的には「ママ!ママ!」と呼び分けが進む子が多いですよ。
なぜ「ママ」より「パパ」が先に出やすいの?
口の発達的に“言いやすい音”があるんですね
1歳前後の赤ちゃんは、まだ舌を細かく動かしたり、歯や舌先を使う発音が難しい時期です。
そのため、参考リサーチにあるように、唇を一度閉じて開くだけで作れるマ・パ・バの音が出やすくなります。
たとえば「じーじ」の“じ”は、舌や歯の使い方が複雑になります。
参考リサーチでも「歯が生えてから可能に」と触れられていましたね。
このあたりは、赤ちゃんの「やる気」よりも「体の準備」の要素が大きいんです。
「パパ」は“音としてハマりやすい”こともあります
「パパ」の音は、勢いがあって、赤ちゃん自身が出したときに手応えを感じやすいことがあります。
大人側も「今パパって言った!」と反応しやすいので、結果としてその音が強化されることもあるんですね。
これは良い悪いではなく、学習の自然な流れです。
赤ちゃんは、大人がよく反応する音を「また言ってみようかな」と試しやすいです。
「ママ」は“呼びかけ”より“存在”になっている場合もあります
現場でよく見かけるのは、ママさんがいつもそばにいてくれるご家庭ほど、子どもにとってママが「呼ぶ対象」ではなく「当たり前にいる安心」になっているケースです。
一方でパパさんは、帰宅したタイミングで子どもが「来た!」「抱っこして!」と呼びかける機会が集中します。
それが「パパ」を使う場面を増やすこともありますね。
「パパ」が“ママ以外”のラベルになっていることも
参考リサーチにあるように、初対面の男性や物体を「パパ」と呼ぶ例もあります。
これは「パパが好きすぎる」というより、言葉の分類がまだざっくりで、“ママじゃないもの”をパパでまとめているような状態なんですね。
この時期は「犬=わんわん」「車=ぶーぶー」みたいに、カテゴリーが広めなのも自然です。
だんだん「おじさん」「お兄さん」などに分かれていきます。
心配が強くなるポイントと、見ておきたいサイン
「パパは言うけどママは言わない」自体はよくあります。
ただし、ママさんが不安になるのは当然ですし、確認しておくと安心なポイントもあります。
“言葉”だけで判断しないのがコツです
1歳の言葉は個人差が大きいです。
それよりも、コミュニケーションの土台が育っているかを見たほうが安心材料になります。
チェックしやすいポイントをまとめますね。
様子見しやすい(安心材料になりやすい)サイン
次のような様子があれば、言葉が追いつく途中のことも多いです。
- 目が合い、表情のやり取りがある
- 大人の指さしの方向を見る(共同注意:同じものに注意を向ける力)
- 「ちょうだい」「おいで」など簡単な言葉が通じる
- 指さしで要求できる(あれ!など)
- 喃語(なんご:ばばば等のおしゃべり)がよく出る
「ママ」と言わなくても、ママさんを見て笑ったり、困ったら寄ってきたりしますよね。
それはもう、愛着や理解が育っている証拠なんです。
相談も視野に入れたいサイン
一方で、次のような様子が続く場合は、早めに相談して不安を減らすのも手です。
“異常”と決めつけるためではなく、支援につながる入口として考えてくださいね。
- 呼びかけへの反応が乏しい状態が続く(聴こえの確認も含めて)
- 目が合いにくく、やり取りが成立しにくい
- 指さしや要求の身ぶりがほとんどない
- ことば以前に、喃語や声が極端に少ない
- 強いこだわりや極端な癇癪で生活が回りにくい
相談先は、1歳半健診、自治体の発達相談、かかりつけ小児科などが現実的です。
「今すぐ診断」というより「今の関わりで良いか確認」くらいの温度感でも大丈夫ですよ。
参考リサーチには「1-2歳の発達遅れ判断は統計的に95パーセンタイル未満を目安に医師が評価」との記載がありました。
専門家は“月齢の幅”も含めて総合的に見ます。
家庭で抱え込むより、聞いてしまったほうがラクになることも多いです。
今日からできる関わり方:ママを“言いたくなる”環境づくり
ここからは、1歳さん向けに「ママ」と言いやすくする関わりを、手順でまとめますね。
どれも費用は基本0円で、1回あたり1〜3分から始められます。
ステップ1:「ママ」を“名札みたいに”短く繰り返す
やり方はシンプルです。
ママさん自身を指して、短く、何度も、同じ形で言います。
例
「ママだよ」
「ママ、ここにいるよ」
「ママ、抱っこするね」
ポイントは文章を長くしないことです。
1歳さんは長文だと、どれが大事な言葉か埋もれやすいんですね。
実際に取り組んでみると、家族が「ママ」を別の呼び方で言っていたりします。
「お母さん」「ママさん」「ママちゃん」などが混ざると、子どもはラベルを固定しにくいこともあります。
ステップ2:子どもが声を出した瞬間に“乗っかる”
子どもが「ま…」「ぱ…」など何か音を出したら、その瞬間にママさんが「ママ?」と返します。
当てにいくというより、遊びのように“乗っかる”感じです。
例
子「ぱ!」
ママ「ママ? ママって言った?」
ここで大事なのは、違っていても訂正しすぎないことです。
訂正が多いと、子どもが声を出すのをためらうことがあります。
ステップ3:「ママ」専用の楽しい場面を作る
言葉は「必要だから」「楽しいから」出ます。
だから、ママを呼ぶと良いことがある体験を、意図的に増やします。
- くすぐり遊び:子が見てきたら「ママ〜!」と言ってからくすぐる
- いないいないばあ:出るときに「ママ!」
- 抱っこ前の合図:「ママ、だっこだよ」→抱っこ
所要時間は1回30秒でもOKです。
毎日3回できたら十分だと思います。
ステップ4:パパさんの協力で“ママを呼ぶ必要”を作る
ここ、実はかなり効くことがあります。
パパさんがいるときに、パパさんから子どもへ「ママ呼んでみようか」と促してもらうんです。
例
パパ「ママに渡そうね。ママ〜って言ってみる?」
子が指さしでもOK → ママが受け取って笑顔で反応
参考リサーチには、生後1年で父親の約80%が「親としての成長」を実感し、役割分担が支えになるという趣旨の情報がありました。
言葉の練習も、ママさん一人で背負わず、夫婦で分担できると気持ちがラクになりますよね。
ステップ5:動画撮影は“練習ツール”として使う
「初めてのママを撮りたい」気持ち、わかりますよね。
ただ、カメラを向けると出なくなる子も多いです。
おすすめは、撮影を目的にせず、短い遊びを撮りっぱなしにすることです。
たとえば2〜3分、スマホを置いて回しておくだけ。
費用0円で、親のプレッシャーも減りやすいです。
やってしまいがちなNG対応(気持ちはわかるんです)
不安が強いほど、つい頑張りすぎてしまうんですよね。
ただ、次の対応は逆効果になることがあるので注意してください。
「ママって言って!」を何十回も迫る
1回や2回なら大丈夫です。
でも、日常的に繰り返すと、子どもが“試験”みたいに感じて黙ることがあります。
Before/Afterで言うと、
迫る関わりは「言えない→空気が重い→さらに言わない」になりがちです。
一方、遊びの中で自然に出る形は「声を出す→楽しい→また出る」に繋がりやすいです。
「パパばっかり!」と大人が落ち込む(子どもは空気を読みます)
ママさんが傷つくのも当然です。
ただ、1歳さんでも家の空気は感じ取ります。
だからこそ「パパって言えたね。次はママも増えるよね」くらいの温度感が、結果的に近道になりやすいです。
「うちの子、遅いのかな」とネット比較だけで決める
検索すると、早い子の例が目につきます。
でも発語は本当に個人差が大きい分野です。
比べるなら、月齢よりも「やり取りが増えているか」「できる身ぶりが増えたか」を見たほうが、成長を実感しやすいですよ。
2児ママとしての所見:実は“ママ”が後回しになる子には共通点があります
筆者の経験上、「ママが一番そばにいて、察して先回りしてくれる」ご家庭ほど、子どもが“呼ばなくても通じる”状態になりやすいです。
これって、ママさんが頑張っている証拠なんですよね。
でも、言葉を増やす視点で見ると、少しだけ工夫の余地もあります。
あえて「待つ」を入れると、言葉が出やすいことがあります
たとえば、子どもが何か欲しそうにしているとき。
すぐ渡す前に、2秒だけ待ってみます。
その間に、子どもが
- 指さし
- 目で訴える
- 「あ!」と声を出す
…こうした“発信”をしたら、「ママだよ。ちょうだいだね」と言って渡します。
待つ時間は長くしなくて大丈夫です。
泣かせたいわけではありませんし、2秒でも十分“発信の練習”になります。
ママさんが疲れている日は「量」より「一貫性」でOKです
毎日、言葉の練習を完璧にやるのはしんどいですよね。
そういう日は、「ママだよ」を5回だけでも良いと思います。
続けやすい形が、いちばん強いです。
「パパは言うのに…」とモヤッとするときの気持ちの整え方
言葉の問題に見えて、実はママさんの心がいちばんつらい。
これ、よくあります。
愛着は「呼び名」だけで測れません
子どもがママさんの後追いをしたり、眠いときに寄ってきたりしますよね。
それは「ママが安心基地」になっているサインです。
呼び名は、そこに言葉のスキルが乗っかって、やっと出てくるものなんですね。
パパさんへの感情と、ママさんへの感情は別物です
「パパって言う=パパが一番」ではありません。
単に音の出しやすさや、呼ぶ場面の多さが影響している可能性があります。
もし、夫婦関係のモヤモヤも絡んでいるなら、産後の家族の変化について触れた記事も合わせてチェックすると整理しやすいです。
参考リサーチにも「生後1年以内の家族関係の状態」や「父親の育児参加」が話題として出ていましたね。
よくある誤解:「パパが先=ママとの関係が薄い」ではないんですね
ここ、いちばん誤解されやすいです。
誤解:「ママと言わないのは、ママが嫌いだから?」
実際:発音のしやすさ・使う場面・反応のされ方が影響することが多いです。
誤解:「パパって言えるなら、ママもすぐ言えるはず」
実際:同じ唇音でも、子どもの“ハマり方”で偏りが出ることがあります。
誤解:「言わせる練習を頑張れば早く出る」
実際:追い込むほど出にくくなる子もいます。遊びの中が近道のことが多いです。
一般的には「語りかけが大事」と言われていますが、実は“語りかけの量”より“子どもが発信する余白”も大切なんです。
この視点は、意外と見落とされがちかもしれませんね。
まとめ:1歳で「ママと言わない パパ は言う」は発達の途中で起こりやすいです
1歳で「ママと言わない パパ は言う」と、心がざわつきますよね。
でも多くの場合、それは愛情の差ではなく、発音のしやすさや生活の場面の差で起きやすい現象です。
この記事でお伝えしたポイントを、もう一度短くまとめます。
- 唇音(マ・パ・バ)が出やすい時期で、「パパ」が先に出ることがあります
- 「ママがいつもいる」ほど呼ぶ必要が少なく、言葉が遅れて見えることもあります
- 短く繰り返す・遊びに混ぜる・待つ、で“言いたくなる環境”を作れます
- 言葉だけでなく、目線・指さし・理解などコミュニケーション全体で見ましょう
次のアクション:今日やるならこの2つで十分です
全部やろうとすると疲れてしまいますよね。
今日からの一歩として、まずは次の2つだけ一緒にやってみませんか?
- 「ママだよ」を1日5回、同じ言い方で言う(所要時間30秒〜)
- 欲しそうなときに2秒だけ待つ(泣く前に渡してOKです)
そして、もし発語全体(喃語・指さし・反応など)も気になるなら、1歳半健診や自治体相談で「今の様子を確認」しても良いと思います。
聞きに行くことは、心配の証拠ではなく、ママさんが子どもを大切に思っている証拠なんですね。
関連テーマとして、「1歳の言葉が増えないときの家庭での関わり」や、「指さし(共同注意)の発達」も気になる方が多いので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
“言葉の前段階”が見えてくると、焦りがすっと軽くなることがありますよ。